「魚が獲れないのは海水温の上昇」といった声もあるが…日本の水産業が韓国に抜かれつつある根本原因
下のグラフは、日本、ノルウェー、韓国の3カ国の生産量(漁業と養殖)推移を示しています。よく似ていることがわかると思います。

(出所)GLOBAL NOTEに掲載のFAOデータを基に筆者作成
韓国の漁獲量は日本ほどではないにしても減少傾向にあります。日本と同じ漁場で資源管理が機能していない状況でスルメイカ、アジ、サバなどを漁獲しているため、必然的に改善は見込めません。

(出所)GLOBAL NOTEに掲載のFAOデータを基に筆者作成
一方で養殖業は成長を続けています。もともとは、養殖でも日本は韓国より多かったものの、現在では韓国が大きくリードしています。この点からも日本の海洋資源の活用方法や効率性に課題が隠れていることがわかります。

(出所)GLOBAL NOTEに掲載のFAOデータを基に筆者作成
魚の「失われた40年」
国連食糧農業機関(FAO)が4月に発表した2023年の世界の水産物の生産量(漁業と養殖)は、前年比2%増の2億2790万トンと過去最高を更新しました。
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