パックンが考える「世界経済の先行きが読みづらい今こそ、子どもに"投資"を教えたほうがいい3つの理由」
そういうことがわかっていないのは、やはり日本では、子どもの頃からお金や投資の教育がされていないからかなと思いました。
子どもの頃から投資をしたほうがよい理由を改めてお話ししましょう。
理由1:お金が増える仕組みがわかるようになる
そもそも投資とは、株式や債券など価値の増えるものにお金を投じること。投資をすることで、株式なら配当金や売却利益で、債券なら金利に基づいて計算された利息がつき、お金が増えていきます。
金利には「単利」と「複利」の2種類があり、単利は元本に対して利息がつくのに対して、複利は元本と利息の合計に対して利息がつきます。つまり、元本に利息を組み入れて再投資するため、利益がさらに利益を生む。
時間が経つほど効果を発揮するので、10年、20年経つと、大きく差がつくのです。1万円を金利5%の単利で30年間投資したら2万5000円ですが、複利だと4万3219円! 株式や債券(元本金利確定型)、投資信託(無分配型)などは複利効果が得やすい金融商品です。

つい先日、僕の子どもにクイズを出しました。
「二通りのお金のもらい方がある。一つは今日1億円もらう。もう一つは今日は1円もらって、明日は2円、明後日は4円、と1カ月倍増させてもらう。どっちがいい?」
そう聞くと、僕の子どもは迷わず「今日、1億円欲しい」と言いました。おそらく、ほとんどの人がそう答えるでしょう。でも実は倍増する1円のほうが、はるかにオトク。1円を倍増させていくと、30日目には5億3687万円になるので、4億円ぐらい得するのです。これが投資で得られる複利現象です。
もちろん30回も倍増することはありませんが、先述したように、だいたい金利7.2%なら10年おきに倍増します。時間が経つほど差がつきますから、早いうちにスタートしたほうがいいですよね。
だからこそ子どものうちに投資をスタートすれば、時間を味方につけることができて資産を大きく増やすことができるのです。親は自分でも投資を体験しながら、複利効果について子どもに教えてあげましょう。
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