「呑んだ後に最高」「80代のおじいちゃんも完食する」…店舗数を増やす「喜多方ラーメン坂内」。優しい味に隠された"攻めの戦略"が凄かった

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ラーメン
とんこつベースの透明スープ。あっさりとしていて滋味深い(写真提供:株式会社麺食)
ライター・編集者の笹間聖子さんが、誰もが知る外食チェーンの動向や新メニューの裏側を探る連載。第8回の後編は、前編の海外戦略に続き、『喜多方ラーメン坂内』が幅広い世代に愛される理由に迫ります。

弱った時に「ホッとできる」一杯を届ける

『喜多方ラーメン坂内』(以下、坂内)を経営する株式会社 麺食 中原誠社長は、自社のラーメンを、「胃が弱ったときや疲れたときにホッとできる一杯」と表現する。

続けて、「そういうニーズのある、お疲れのビジネスマンや二日酔いの人、家族連れ、高齢者などにきてほしい」とも。実際、そういった客が多いそうだ。

前編でもお伝えしたが、坂内で最も来店頻度の高いレジェンド客の年齢は、なんと80歳。バスに乗って、年間で250回以上来店し、入れ歯を外してラーメンを楽しんでいるそうだ。

喜多方ラーメン坂内 中原社長
「レジェンド」である80歳の超常連客「かいご かいご」さん(中央)と中原社長(左)(写真提供:株式会社麺食)

中原社長が語る「ホッとできる一杯」という言葉だが、単なる感覚ではなく、実は科学的な裏付けがある。

【画像18枚】「呑んだ後に最高」な坂内のラーメン。実はスープ、チャーシューは各店舗で作っている
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