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「呑んだ後に最高」「80代のおじいちゃんも完食する」…店舗数を増やす「喜多方ラーメン坂内」。優しい味に隠された"攻めの戦略"が凄かった

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「なにより大切なのは、必ず人が味見し、考えながらつくることです。型にはめずに『余白』があると、そこに必ずつくり手の工夫や気持ちが入りますから。……まあ、そうやってチェーン化とは真逆のことをやっているから、拡大が難しいのですが」と微笑んだ。

チャーシューのカット1つとっても、「考えながら切らなければならない」と中原社長(写真提供:株式会社麺食)

サービスのポイントは「麦茶」に

坂内では、FCオーナーのサポートも手厚いという。「お金も、労働力も提供してくれる加盟店は、株主に並ぶステークホルダー」「圧倒的リスクをとっている、重要な仲間」と考えており、一人で悩む状況が起きづらい環境を整えている。

お店ごとに窓口担当者一人がつくのはもちろん、「商品サポート」「故障サポート」など細分化したサポートもつく。クオリティ、サービス、クリンネスについても月に1~2回チェックして指導が行われている。

名古屋守山店の店内。ルーツである福島にちなんだ赤べこや凧の装飾が(写真提供:株式会社麺食)

ちなみに、サービスのチェックポイントは、水の代わりに提供する麦茶だそうだ。ポットに入れて卓に設置し、客がセルフでもつげるようになっているが、基本は、「なくなったことに気づき、ついであげる」目配り、気配りを重要視している。

「お客様がしてほしいことを言われる前にするのが究極のサービスです。そこはいつまでたっても100点がとれない課題と捉え、常に『何がしてほしいか』を考えられる人を育てることに注力しています」と力を込める。

日曜14時頃、男性客でにぎわっていたなんば日本橋店(筆者撮影)

現在、国内に69店舗ある坂内。海外では「ラーメン偏差値」を重視する坂内だが、総じて「食の偏差値」が高い日本では別の基準を持つ。「店から半径500mに住む人が繰り返し訪れられる立地」を重視し、街中よりも郊外や住宅街に店舗が多い。

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