【東京駅30分以内】中古マンション価格相場が安い駅ランキング2025年。一人暮らし向け、カップル・ファミリー向けTOP50を発表

3位は東京都大田区の都営浅草線・西馬込駅で、価格相場は3199万円。都営浅草線の快速で新橋駅へ、そこからJR東海道本線に乗り換えると東京駅まで計約29分だ。
西馬込駅は都営浅草線の始発駅のため、通勤時間帯も座って乗車しやすいのがうれしいところ。また、西馬込駅から4駅目の五反田駅でJR山手線に乗り換えると、渋谷駅や新宿駅へ30分以内で行ける点も魅力だろう。
西馬込駅の地上出口があるのは幹線道路で交通量が多い国道1号・第二京浜道路沿いだが、脇道へ入ると静かな住宅街が広がっている。コンビニやスーパー、ドラッグストアは幹線道路沿いを中心に複数点在しているので、買い物に困らないだろう。
4位以降を見てみると、東京駅まで乗り換え0回で行ける駅もランクインしていた。
価格相場3280万円で4位に入った都営三田線・板橋区役所前駅とJR常磐線・三河島駅、8位のJR東海道本線・川崎駅(価格相場3580万円)、11位のJR常磐線・南千住駅(同3715万円)、13位のJR常磐線・北千住駅(同3760万円)、14位のJR中央線・高円寺駅(同3780万円)という7駅だ。
4位の板橋区役所前駅を走る都営三田線は東京駅に乗り入れていないが、「都営三田線で大手町駅へ行ってから徒歩で東京駅に向かう」という1位・綾瀬駅で紹介したのと同様のルートだと乗り換え0回・約28分で東京駅に到着できるのだ。

また、乗り換え0回の7駅のなかには、トップ15で東京駅までの所要時間が最短の駅も。それは4位にランクインした三河島駅。JR上野東京ライン直通の常磐線に乗ると、東京駅までわずか約12分で行くことができる。
三河島駅は東京都荒川区に位置し、徒歩15分圏内にはJRの西日暮里駅と日暮里駅、京成本線・新三河島駅、都電荒川線・荒川区役所前駅があるという交通の利便性が高い環境だ。駅を出ると線路と交差するように尾竹橋通りが伸びており、通り沿いにはスーパーやドラッグストア、飲食店や食料品店が並ぶ商店街が続いている。
尾竹橋通りと分岐する荒川仲町通りなどの脇道にも、鮮魚店やベーカリーなどの個人商店や飲食店が点在する暮らしやすそうな街並みだ。
カップル・ファミリー向けは、上位に足立区の駅が多数
「カップル・ファミリー向け(専有面積50平米以上~80平米未満)」のランキング1位は、つくばエクスプレス・六町(ろくちょう)駅で価格相場は3390万円。南千住駅に出てから、JR上野東京ライン直通の常磐線に乗ると東京駅まで計約27分で到着する。ちなみに六町駅から南千住方面に1駅目の青井駅は、価格相場3480万円で2位にランクインしている。
1位・六町駅と2位・青井駅はともに東京都足立区に位置し、両駅間は直線距離で1.4kmほど。六町駅から青井駅を経由し、次の北千住駅に出ると、東武伊勢崎線や、東京メトロの日比谷線と千代田線に乗り換えることが可能だ。また、両駅から自転車を10分ほど走らせると、東京メトロ千代田線・北綾瀬駅もある。
両駅ともに住宅街に囲まれた立地だが、1日平均乗車人員数を見てみると青井駅が6445人、六町駅はその倍以上の1万6173人(2023年度)。青井駅はつくばエクスプレスの普通列車のみが停車するのに対し、六町駅は通勤快速も停まることが関係しているかもしれない。
とはいえどちらの駅も、徒歩15分圏内にスーパーもドラッグストアも3軒以上。幼稚園や小中学校の数も大差なく、生活環境に大きな違いはなさそうだ。
ただし六町駅と青井駅で一点、大きな違いがある。六町駅周辺では再開発計画が進行中なのだ。駅周辺の約69haにわたる地区ではこれまで土地区画整理事業が実施されており、今後も道路や公園の整備が進められる予定。
さらに、駅前交通広場の隣接地には「まちの交流拠点施設」と位置付けた複合商業施設の建設計画もある。路面店や物販、飲食、生活サービスのフロアを設ける6階建てのビルで、2025年9月の着工、2027年8月の開業を目指しているそう。
環境整備により街のさらなる活性化が期待できる六町駅周辺は今後、物件価格も上昇するかもしれない。今のうちに中古マンションをチェックしておくのもいいだろう。