海外ブランドが日本で定着するカギは? イギリス老舗アパレル「Barbour」が出店加速 手がけるのは女性人気が高いジェラピケの運営企業

3月中旬、渋谷駅に直結する商業施設「渋谷ヒカリエ ShinQs」の4階に、イギリスのライフタイルブランド「Barbour(バブアー)」がオープンした。
バブアーとして国内最大規模の売り場面積を誇る店内には、春夏のジャケットや、バッグ、キャップやロゴが入ったTシャツ、さらにワンピースやスカートといった女性専用アイテムが数多く並んでいた。
バブアーと言えば、男性向けに強みを持ち、狩猟や釣りといった用途で英国王室も愛用する老舗のアウトドアウェアのブランドだ。ジャケットはブランドの代表的なアイテムで、コーデュロイ生地の襟がトレードマークで、防水機能を高めるワックスでコーティングされた「ワックスコットンジャケット」は、30〜50代の男性を中心に日本でも支持が高い。
それだけに、女性向け商品を充実させた冒頭のバブアー渋谷ヒカリエ ShinQs店は、ブランドを以前から知っている人にとって、イメージが異なるだろう。
メンズからユニセックスなブランドへ
バブアーの日本の販売代理店はバブアー パートナーズ ジャパン(以下、BPJ社)で、その親会社にあたるのがマッシュホールディングス(HD)という企業だ。女性に人気のルームウェアブランド「gelato pique(ジェラート ピケ)」などを手がけるアパレル大手である。
「男性客に絞らず女性にも広げたら、劇的に伸ばせるブランドだと思った。(マッシュHDの)近藤広幸社長も『新しく会社を作って、すぐやろう』と反応が早かった」
そう話すのは、BPJ社の濱田博人社長だ。親会社のマッシュHDでは、アパレル事業で子会社のマッシュスタイルラボの専務取締役を務め、同社のメンズ事業とバブアー事業を統括している。
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