楽天・三木谷社長は"牢屋"から飛び出した

クリムゾンハウス始動で何が変わったか

クリムゾンハウスのすべてのフロアに引き詰められたレッドカーペットは、佐藤可士和氏のアイデア。しかし、目にきついので一部フロアでは茶色への張り替えを検討しているという
楽天は9月末に世田谷区二子玉川に本社移転を完了した。複数箇所に分散していた本社を一棟のビルに集約。新たなスタートを切った。インターネット金融事業を軸に高い利益成長を続ける中で進めた本社移転で楽天は何が変わるのか。三木谷浩史会長兼社長に話を聞いた。今回はその第1回。

第2回:二子玉川で始める「楽天X」とは何なのか

第3回:三木谷構想"2020年観光客1億人計画"とは?

 山田:9月末で楽天市場の引っ越しも完了し、日本国内の本社機能が二子玉川に集約されました。

三木谷:いやあ、なかなかいいですよね、これ。自分でいうのもなんですけど非常によくできていると思います。

「朝会」を行うスペースは広大だ

このオフィスの1番のポイントは、全員がオープンなスペースで仕事を行うことです。それは私も例外ではありません。今まで、いわゆる社長室という名のクローズな個室のオフィスがあったんですけど、それをなくして私も平場になりました。

平場といっても相当大きなスペースなんですけども、そこに座っていますから、誰でも、私のところに来ることができます。今日も何人も何人も挨拶に来て、いろいろな話をしました。今まではどうだったかというと、社長秘書にアポを取って、「10分時間をください」「30分ください」とかって言って調整をしていたわけですね。ところが、ここではどんどんウォークインでやってくる。そのおかげで、いろいろなことが前に進んでいくようになりました。

今まで社長室という「牢屋」に入っていた

山田:オープンドア・ポリシーどころか、もうドア自体がない。

三木谷:そう、ドアがない。私は開発部の隣に座っていますから、よりプロダクティブなことに直接関われるようになりました。これをやってみて分かったのは、言い方は悪いけど、「俺は今まで社長室という牢屋に入っていたんだな」と。つまり、隔離された情報の牢屋に入っていたんです。

山田:情報が間接的にしか入ってこない場所にいた、と。

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