楽天・三木谷社長は"牢屋"から飛び出した クリムゾンハウス始動で何が変わったか
山田:会議室も充実していますね。
三木谷:会議室ごとに家具を違うコンセプトで揃えたのですが、それが想像以上にうまくいきました。
ほかにもハーバードビジネススクールと全く同じスペックの教室を作ったので、そこで行うブレインストーミングの成果にも期待しています。単に「なんとなくオープン」というものから、本当の意味でのオープンになってきているという実感があります。楽天は、フラットな、オープンな組織になってきました。
山田:そもそもこのオープンオフィスのアイデアは、シリコンバレーなどでは当たり前のものですよね。
三木谷:そうです。フェイスブック、グーグル、イーベイ、LINEの親会社であるNHN、中国のバイドゥなど、いろいろな会社を見てきた中で、それよりいいものを作ってやろうと思ったわけです。いいものってゴージャスということじゃない。
二子玉川というロケーションが重要
あと、ロケーションが重要だと思います。ここの大きな目玉は、職住近接ができるということ。二子玉川というのは東京で5本の指に入る人気のレジデンシャルエリアになったらしいので、いい場所を選んだな、と思います。
山田:お隣の二子新地であれば家賃も安い。
三木谷:そうですね。二子新地は川崎市ですが、二子玉川からは一駅です。自転車のパーキングスポットも会社として確保しており、社員には「なるべく自転車で来い」と言っています。「そのかわりヘルメットはかぶれよ」と言っていますけど。
山田:自転車で通勤する人への特別な手当はありますか。
三木谷:原則として定期代の半額を支給しています。
山田:自転車通勤は会社としてもメリットですね。自然災害などで電車が止まってしまったようなときにも、駆けつけることができる。
三木谷:会社が駐輪場を確保しているので安心でしょう。しかも、適度な運動もできるし通勤電車のストレスがない。とにかく重要なのはヘルメットですね。万が一、事故に巻きこまれれば大変なことになるので。
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