社長「給料を上げたのに、若手の離職が増えました・・・」コンサルタントが見た実例「給料の分、頑張って働いて」は通用しない
よほど儲かっている企業でもないかぎり、給料の額だけを上げるというのは難しく、給料の増額分を補うためにより多くの売り上げを獲得しようとするものです。
あるIT企業では、若手の離職率が高かったことから、「給料を上げれば辞めなくなるだろう」という社長の判断のもと、給料を10~20%上げました。
そして、その人件費を補うために今まで以上の売り上げを確保しようと、営業に力を入れ、より多くの仕事を受注するようになります。
その結果、残業が増え、休日出勤する社員も出るようになりました。
それからというもの、若手の離職率が以前よりも上がったのです。
若手社員の2つの心理的傾向
給料が上がったのに、なぜ若手の離職率が上がったのでしょうか。その原因は若手社員の心理的傾向にあります。
20~30代前半くらいの若手社員には、次の2つの心理的傾向が見てとれます。
これらの点について、詳しくお伝えしていきたいと思います。
これまで20~30代前半の会社勤務の方に「会社に求めるものは何ですか?」という質問をしてきました。
その結果、「残業や休日出勤がないこと」「ワークライフバランスがとれていること」「19時には家にいたい」といった意見が非常によく聞かれるのです。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら