「良かったらどんぶりをください」とラーメン店主に25年聞いて回ったら…。ラーメンどんぶりを「500個収集」した彼の熱意の”根源”

自称「日本一のラーメンどんぶりコレクター」ばぶさんこと加賀保行さん。その情熱の裏側を取材した（筆者撮影）

東京・六本木の21_21 DESIGN SIGHTにて「ラーメンどんぶり展」が2025年3月7日（金）から6月15日（日）まで開催されている。

「ラーメンどんぶり展」の様子（筆者撮影）

このイベントは2012年に始まった“美濃焼”に関するプロジェクトのひとつである「美濃のラーメンどんぶり展」がきっかけに始まったものだ。

“美濃焼”は岐阜県の東濃地方西部（多治見市、土岐市、瑞浪市）を中心とした地域で作られる陶磁器のことをいう。実はラーメンどんぶりの9割が“美濃焼”だという。

「ラーメンどんぶり展」の中はこんな感じ。ラーメン店を模した展示になっている（筆者撮影）

1300年の歴史を持つ美濃焼の歴史や、ラーメンとどんぶりをデザインの視点で解剖した展示、建築家・デザイナー3組の設計によるラーメン屋台、様々なジャンルのデザイナーやアーティストらがデザインした「アーティストラーメンどんぶり」の展示など、どんぶりの魅力を多面的に感じられる素晴らしいものとなっている。

「日本一のラーメンどんぶりコレクター」ばぶさん

さらに、自称「日本一のラーメンどんぶりコレクター」ばぶさんこと加賀保行さんが日本全国を巡って集めたラーメンどんぶりが約250点展示されている。これがすごい。