どんぶりを集めている間に、ラーメンを食べているだけでは気づかないいろんな特徴が見えてきたという。
「昔はお客さんがおやつ感覚でラーメンを食べている時代も長かったので、老舗は小ぶりのどんぶりを採用していることが多いですね。逆に地方だとスープがなみなみ入る大きなどんぶりを使っているところもあってびっくりします」(ばぶさん)
ラーメンはどんぶりで味が変わるという話をよく聞くがこれは本当なのだろうか。熱伝導などそれぞれのどんぶりの特徴はあるだろうが、今はレンゲでスープを飲むことが主で、なかなかどんぶりから直接スープを飲むことも少ないので、違いは感じづらいのではないだろうか。
「私はどんぶりで味が変わると思っています。
最近のお店では径の小さめなどんぶりを採用しているお店が多いですが、そういったお店でトッピングの多い特製ラーメンを頼むと、具材がキュッと集まっていますよね、こういうラーメンは、トッピングがスープよりも高さがあるので、それぞれの場所でスープがセパレートされます。すると、トッピングから出た旨味でそれぞれの場所で味が変わるので、面白いですね。
麺の食べ方にしても、どんぶりの縁の近くで食べたほうがスープを持ち上げて美味しいと思います。縁の近くで麺が啜りやすくなっているどんぶりは好きですね」(ばぶさん)
ばぶさんはこういったラーメンの楽しみ方とその作りが繋がっているどんぶりが好きだという。
25年で集めたどんぶりはなんと500個。目標にしていた「新横浜ラーメン博物館」の数も超えてしまった。
割れ物ということもあり、家では棚とディスプレイを使って大事に管理しているが、東日本大震災の時には20個のどんぶりが割れてしまった。どのお店のどんぶりが割れたか知るのが嫌だったので、確認せずに掃除をして処分したという。
思い出のどんぶり
今回、「ラーメンどんぶり展」で展示されている約250個のどんぶりの中で思い出の3つについて語ってもらった。
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