1円で8LDKの不動産を買った男が教える「地方の格安空き家」を「優良物件」に変える方法

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福岡の一軒家
福岡県飯塚市で購入した築古戸建て(筆者撮影)
安定した副収入の確保、老後の生活資金の足しにしたい――さまざまな理由から、収益物件を購入して賃料収入を得る、不動産投資がビジネスパーソンの間で注目されています。ただし、近年は資材価格や人件費の高騰を受け、とくに都心では物件価格が上昇しています。
そんな中で「地方の空き家」をターゲットにしているのが投資家・実業家の永野彰一氏です。どのように収益を上げているのかを聞きました。

空き家を賃貸住宅として活用

私が家投資を始めたのは2016年。250万円で売りに出されていた長野県岡谷市の戸建てを180万円で購入しました。以降、全国各地で数百件の家を買い進め、一部は別荘・事務所として使い、ほとんどは賃貸住宅として活用し賃料収入を得ています。

最近は金融機関の融資も使い始めましたが、ほとんどの物件は現金で購入しました。それは、格安の空き家に狙いを定めているからです。

総務省が5年ごとに発表している「住宅・土地統計調査」によると、2023年10月時点での国内住宅総数に占める空き家の割合は過去最高の13.8%。2018年の前回調査から0.2ポイント上昇し、その数は900万戸まで増えました。

これらの多くは遺産相続による物件であり、離れた故郷にある、築古といった理由から、相続人が住むことはありません。

一方、住まずとも固定資産税は発生するので、できるだけ早く処分したいと考える人はたくさんいて、これが価格下落に拍車をかけているのです。建物の解体費が土地代を上回るなどの理由から、なかには1円で売りに出され、所有者が購入者にお金を払う「マイナス物件」もあります。私はこういった空き家を手に入れてきたのです。

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