20代でこだわりたい、失敗を取り戻す≪努力の質≫とは?~アラサーで“現実”に直面し、”夢や目標”を修正する必要性に迫られる前に~

「挫折」について
ただし、どれほどもがいても、人に理解してもらえなかったら、残念ながら、その努力は意味をなさない──。
僕らの時代も、大学を卒業したら就職して、社会人としてのスタートを切るのが普通でした。僕がいた法学部はとくにです。が、そんななかで僕だけが大学院に……。
研究者になるつもりでしたから何もおかしなことはないのですが、まだ学生の身分であるということに、大きな違和感を覚えていました。
大手企業に就職してけっこうな額の初任給をもらっている友人と比べて、自分はなぜ給料をもらうどころか、学費を払っているのだろうと疑問に感じていたのです。
そのため、学校にスーツを着て行ったり、大学院の先生に生意気な態度をとったりしてしまったわけですが、これが思いのほか長引いて、気がついたら33歳に……。
「なぜ思い通りにいかないのだろう」という思いを抱いたまま、大学卒業から10年もの歳月が経ってしまった。ずいぶんなこじらせようですよね。
といっても、僕の場合、うまくいかないこと自体に挫折を感じることはありませんでした。なぜなら、自分のやりたいことについては何の迷いもなかったからです。
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