今では「1年中お祭り状態」の浅草にも≪戦後の低迷期≫があった。そこから”一大インバウンド観光地”になるまでをアナログ写真で振り返る

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(写真:2021年7月29日、今井康一撮影)
(写真:2021年7月29日、今井康一撮影)
(写真:2021年7月29日、今井康一撮影)

老若男女あらゆる人々や外国人を惹きつける浅草

現在の東京は、銀座、日本橋、渋谷、六本木、原宿、青山、新宿、池袋、秋葉原、下北沢、中目黒など、それぞれ個性的な繁華街の集合体となっている。

その中で浅草は、江戸、和の伝統、寺社参詣、水辺、老舗、下町、グルメなどあらゆる要素をもつ歴史ある繁華街として、老若男女あらゆる人々や外国人を惹きつけている。また、芝居や遊郭をエリア内に内包してきた、悪所としての光と影も秘めている。

デジタル時代の東京で、アナログ時代の江戸の伝統と昭和レトロの風情を楽しむことのできる街、そして年中お祭り気分を楽しむことができる街が浅草。

この街は昭和戦後の低迷期を経て、その新たな存在意義を発見、発信するようになった。今後も東京で唯一と言える歴史性と、あやしい魅力を発揮していくことだろう。
 

連載
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鈴木 伸子 文筆家

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すずき のぶこ / Nobuko Suzuki

1964年生まれ。東京女子大学卒業後、都市出版『東京人』編集室に勤務。1997年より副編集長。2010年退社。現在は都市、建築、鉄道、町歩き、食べ歩きをテーマに執筆・編集活動を行う。著書に『中央線をゆく、大人の町歩き: 鉄道、地形、歴史、食』『地下鉄で「昭和」の街をゆく 大人の東京散歩』(ともに河出書房新社)『シブいビル 高度成長期生まれ・東京のビルガイド』(リトル・モア)などがある。

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