カツカレー11人前を誤発注?「48歳のタイミー奮闘記」初めてのスキマバイトは、"驚きの結末"が待ち受けていた

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ここで私は思わぬ苦戦を強いられた。私は老眼が進んでおり、ハンディ端末の細かい文字が読みづらいのである。妙に離してタッチパネルを押す「研修中」名札の48歳。

「いってきます」ボタン
業務前になると最終確認画面が表示され、最後のページにある「いってきます」ボタンを押すのがタイミーのしきたり(著者撮影)

苦戦は続く。私に渡されたハンディ端末は年季が入っていてタッチパネルの感度が鈍く、爪の先などで強く押さないと反応しないのだ。これは厳しい……!

なんとかオーダーを入力したので「送信」ボタンを押下。ピローン!とチャイムが鳴り、厨房にオーダーが通知された。

すると厨房から、

「今のオーダー、カツカレー11人前になってるよ!」

との声が聞こえた。ここからが冒頭で紹介した部分である。

すぐに店長さんが厨房に駆けつけ、私が誤って送信したオーダーを修正してくれた。

そして「送信ボタンを押す前にちゃんと確認して、お客様に読み上げてくださいね」と、ホールとして初歩的なことを注意された。

しょうもないミスに恥ずかしくなったが、これも貴重な体験である。迷惑をかけないよう、次のお客様のオーダー時からはしっかりと確認するようにした。

あっという間に3時間のスキマバイト終了!

調理が完了したらお客様のテーブルまで配膳する。

お客様のお水が減ったら注ぎに行く(どのお水が減っているかつねに全体を見る)。

お客様がお帰りになったら食器類をバッシング(食器を下げること)し、テーブルを拭いてテーブルセット。

その後も細かいミスや指摘は数あれど、業務時間の3時間はあっという間に経過して、チェックアウト。

店長さんから「お疲れ様でした!」と言われた時は、本当に嬉しかった。なにより未経験の私に対して丁寧に教えていただいたことや、さまざまなサポートがあったから無事に終了できたようなものである。

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