「料理を指差しで注文」お店でトラブル起きる背景 どんな問題が起きるのか?有効な対策は?
飲食店で食事をする際に、どのようにオーダーしているだろうか。
DX(デジタルトランスフォーメーション)化が進んでいる飲食店であれば、タッチパネルやスマホからオーダーすることになるが、そうでない場合には、スタッフに直接オーダーすることになる。口頭で注文する方法が一般的だが、メニューを指で差して伝える“指差しオーダー”もよく使われる方法だ。
この指差しオーダーは、ファインダイニング(高級レストラン)では有用だ。たとえば、デートや接待などでレストランに訪れると、ホスト側には価格が記載されたメニューが、ゲスト側には価格が記されていないメニューが渡される。
ワインをオーダーする際に、ホスト側はソムリエに予算を相談するが、「白ワインは8000円くらいで」「総額2万円以内」と生々しい金額を伝えるのは、ゲスト側が価格をわかってしまうため、はばかられるものだ。指差しオーダーを用いると、ボトルで2万円のワインを指で差して「これくらいの予算で白と赤を1本ずつ」「赤ワインはこれくらいまで」と、ゲスト側に価格を知られることなく、スマートにオーダーすることができる。
オーダーミスが増える可能性も
その一方、ファインダイニング以外の飲食店のスタッフからは、あまり好ましくないという話も聞く。
客の指差しが速いと、どこを指しているのかを見落としたり、指差ししている料理を勘違いしてハンディ(注文内容を入力するシステム)を打ち間違えたり、伝票の記入が追いつかなかったりする。結局ミスを回避するために、客にオーダー内容を聞き直すことになるので、店員にとっては二度手間になる。
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