「料理を指差しで注文」お店でトラブル起きる背景 どんな問題が起きるのか?有効な対策は?

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オーダーミスは、客にとっても、飲食店にとっても嬉しくない。飲食店側は、返品された料理を廃棄しなければならないので、損害や食品ロスが生じる。客のもとへ謝罪しに行ったり、作り直したりすることになるので、調理スタッフや、サービススタッフの労働コストも余計にかかってしまう。客からの信頼感が損なわれることは、いうまでもない。

客側は、食事が来るまで待たされたり、作り直してもらえなかったり、クレーマーだと思われたりすることがある。

また指差し以外に、口頭でオーダーすることもあるだろう。口頭オーダーでは、メニュー名で注文することがほとんどだが、振られた番号や記号などで伝えることもある。スタッフにオススメを教えてもらい、「それください」と伝えたり、「(数々オススメされたものの中から)2つ目のやつ」「最後のもの」などと伝えることも多い。

口頭 注文
スタッフにオススメを聞くなど、口頭での注文もさまざま(写真:Fast&Slow / PIXTA)

同じテーブルですでに注文したものについて「これと同じもの」と注文したり、ほかのテーブルやスタッフが運んでいるものに対して「あれを」「隣のテーブルの」と伝えたりすることもある。口頭オーダーといっても、状況によって実にさまざまだ。

ちなみに同じテーブルのものを指差すのは、好ましくはないものの、身内や友人の料理であるため、まだ許容範囲だろう。だが、ほかのテーブルのものに対して指を差すのは、他人に指を差す行為と同じであり、失礼にあたるので控えたほうがよいだろう。(どうしてもほかのテーブルと同じ料理を注文したい場合には、指差しではなく、手の平を上に向けて人差し指から小指までを伸ばして揃え「こちら」「あちら」と伝えたほうがよい)

話し方で店員が聞き間違える可能性も

口頭オーダーでは、客が似たような料理と伝え間違えたり、頭の中で考えた料理と別の料理名を注文してしまうことも少なくない。

ぼそぼそとした話し方や、声の小ささ、滑舌の悪さ、周囲が騒がしかったりすると、スタッフも聞き間違えやすくなるだろう。客とスタッフ、どちらかが悪いこともあれば、どちらも悪い場合もある。

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