なぜ仕事が増え続ける?「プレイヤー脳」から抜け出せないリーダーの盲点

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(写真:metamorworks/PIXTA)
リーダーになってからというもの、仕事がいつまでも終わらない。むしろ、やってもやっても増えている気がする……。そんな風に感じているリーダーや管理職の人は多いのではないでしょうか。真面目なリーダーほど、仕事に追われ、時間に振り回される、いわゆる“仕事肥満状態”に陥っています。
「実は、この“仕事肥満状態”は、リーダー自ら作り出してしまっている。プレイヤーの時とリーダーになってからは時間の使い方がまったく違うことに気づくことが必要」と、人財育成コンサルタントの吉田幸弘氏は、著書『仕事が速いリーダー 仕事に追われるリーダーの時間の使い方』で述べています。“仕事肥満状態”から脱却するのに効果的な「リーダーの時間術」を同書から紹介します。

リーダーだからこそ、「やらない」前提で仕事を考える

「仕事に追われているとき、まずは目の前の仕事を片付けることに注力しませんか?」

リーダーの方たちに、こう質問すると、「やらざるを得ないから」「そうでないと前に進まない」「仕事を回すためには仕方ない」と多くの方が答えます。おそらく多くのリーダーの方が、そう考えているのではないでしょうか。

では、質問です。リーダーの皆さんの目の前にある仕事は、本当にリーダーが“やらなきゃいけない”仕事なのでしょうか?

仕事に追われて悩んでいるリーダーのコンサルティングをする際に、どのような仕事を普段しているのかを尋ねるのですが、忙しいというリーダーほど、しなくてもよい“余計な仕事”をたくさん抱えています。

先日、面談したAさんは、まさにその典型でした。「リーダーらしくいないといけない」という思い込みにとらわれ、「リーダーは忙しくあるべき」「(周りにも)アピールしないと」という意識が働き、自ら“余計な仕事”に手を出し、忙しくして疲れ果てていました。

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