英語の「仮定法現在」で命令文を意識すべき理由 語源に留意して仮定法現在の本質を理解する

本質的に英文法を理解し、使いこなせるようになるには、英文法を「成り立ち」から学ぶことが大切です(写真:emma/PIXTA)
まるで丸暗記の英語教育によって、無味乾燥なルールを学ばされた方は多いのではないでしょうか。本質的に英文法を理解し、使いこなせるようになるには、英文法を「成り立ち」から学ぶことが大切です。『英文法は語源から学べ!』から一部抜粋・編集のうえ、仮定法現在の成り立ちを解説します。
仮定法現在――命令文と同じ感覚があったから、原形を使う
that SVの直前に提案/命令/要求などの意味を持つ動詞や形容詞が使われている場合、仮定法現在が使われます。仮定法現在では、that内で動詞の原形を使用します。例えば次のような場合です。that SVの直前で、suggest「提案する」という動詞が使用されています。
She suggested that he work harder.
「彼女は彼がもっと一生懸命がんばるよう提案した」
「彼女は彼がもっと一生懸命がんばるよう提案した」
過去の話をしており、主語はheです。にもかかわらず、worked/worksではなく、workという原形が使用されています。これはアメリカ英語で顕著な形で、イギリス英語では直前にshouldを挟み、should workとすることもあります。
一方、同じsuggestでも、次の文では仮定法現在が使われていません。that内の動詞が原形のbeにはなっていないのです。
The analysis suggests that the company is financially stable.
「分析は、会社が財政的に安定していることを示唆している」
「分析は、会社が財政的に安定していることを示唆している」
that内の動詞を原形にする必要があるのはなぜでしょう。また、直前にsuggestがあるにもかかわらず、仮定法現在が適用されない場合があるのはなぜでしょう。
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