英語の「仮定法現在」で命令文を意識すべき理由 語源に留意して仮定法現在の本質を理解する
昔の英語では、さまざまな場所で仮定法が使われていました。that内でも頻繁に使用されていたのです。しかし、そのほとんどは廃れていきました。
現代英語に残った仮定法現在
その中で残ったものがthat内の仮定法現在です。提案/命令/要求の動詞や形容詞が使用された場合、that内の動詞が原形になるというルールです。イギリス英語ではshouldを挟むこともあります。
提案/命令/要求の動詞や形容詞 + that S (should) 原形
仮定法現在が残った要因の1つとして、提案/命令/要求が持つ意味と、動詞の原形の相性の良さが考えられます。動詞の原形は、命令文でも使用されています。
「静かにしなさい!」
→今後静かになってほしい
be動詞の原形beを使い、「静かにしなさい!」というメッセージを相手に対し発しています。このときの話者は、「今後静かになってほしい」という気持ちを持っているはずです。命令文で使う動詞の原形は、「今後そうなってほしい」という気持ちを込めて発するものなのです。

仮定法現在にも、同じ感覚が共有されています。
「彼女は彼がもっと一生懸命がんばるよう提案した」
→今後もっとがんばってほしい
わざわざ「提案する」ということは、「今後はもっとがんばってほしい」という気持ちが込められているはずです。そのため、原形のworkが使用されているのです。

無料会員登録はこちら
ログインはこちら