多世代が集う「ボーダーレス福祉施設」に見る未来 グッドデザイン金賞受賞の「深川えんみち」

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北側の出入口から入ってきた子どもたちは、デイサービス利用者の活動スペース「まちキッチン」「わいわいひろば」などを横切り、学童保育クラブのある2階へ(写真撮影/片山貴博)
この日、「わいわいひろば」では「LAND FES DIVERSITY深川」によるダンスのワークショップが行われていました(写真撮影/片山貴博)

制度にがんじがらめの現代の福祉施設

複合型福祉施設「深川えんみち」が誕生したのは、1999年に東京都江東区冬木に設立された総合福祉施設「まこと地域総合センター」に、改装の話が持ち上がったことがきっかけです。

工事中の仮住まい先を探したものの、なかなか法令を満たす物件が見つからず。そんなとき、かつて斎場だった建物を借りられることに。斎場をリノベーションし、「まこと地域総合センター」に入っていた複数の施設のうち「高齢者デイサービス」「子育てひろば」「学童保育クラブ」の3つを移転させてできたのが「深川えんみち」です。

左から長谷川 駿さん、深川愛の園デイサービスの管理者の岩﨑美恵子さん、押切道子さん、竹内陽子さん(写真撮影/片山貴博)

プロジェクトの中心になってきたのが、同施設で学童保育クラブを運営するNPO法人 「地域で育つ元気な子」の理事長の押切道子(おしきり・みちこ)さん。押切さんは幼児教育や学童保育の現場に携わるなかで感じていたことを、ここで体現したかったといいます。

NPO法人 「地域で育つ元気な子」の理事長、押切道子さん(写真撮影/片山貴博)
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