北海道「ロケ地になった秘境駅」最後の姿を訪ねて 何ともいえない寂しさや旅情が漂う名駅舎たち

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幾寅駅
映画『鉄道員』で「幌舞駅」として登場したのは、根室本線の「幾寅駅」(現在、廃駅)。右上に小さく実際の駅名看板がかけられています(筆者撮影)

“日本最北の秘境駅”である「抜海(ばっかい)」駅(北海道稚内市)が、3月15日のダイヤ改正をもって廃止されることとなりました。JR北海道、自治体、地域住民の苦渋の決断といえますが、鉄道ファンのみならず、映画ファンにも愛されたこの駅がなくなってしまうのは大変残念なことです。

「北の鉄路」という言葉がマッチするように、北の大地をまっすぐに延びていくローカル線の線路は、それだけで旅情にあふれています。また、その鉄路の途中や終着点としてポツンと佇む駅は、数々の出会いや別れのドラマが生まれる舞台として、オンリーワンの雰囲気を持っています。

抜海駅
日本最北にあり、まもなく廃駅となる「抜海駅」(写真:JR北海道提供)

高倉健さんが駅に佇む「名シーン」

そんな独特の雰囲気を持つ北海道の駅。これまで数々の映画やドラマなどの舞台になった駅が多いのも当然のことでしょう。最近でも、配信ドラマ『さよならのつづき』で函館本線の蘭越駅や小樽駅がロケ地として登場しました。

そしてそのいくつかは、既に廃線や廃駅で訪れることができなくなっており、今ではスクリーンの中だけでしか、その姿を見ることができない場所も少なくありません。

旅行会社に勤務しながら、数々の映画やドラマの制作に関わってきた筆者が、抜海駅をはじめとした、廃線となってもなお観光客を集める「ロケ地となった名駅舎」をいくつか紹介していきます。

【写真を見る】「エモすぎる」「思わず涙…」いつまで見られる? 旅情あふれる「ロケ地となった廃駅」(20枚)
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