
奥田祥子(おくだ・しょうこ)/近畿大学教授・ジャーナリスト。専門は労働政策、ジェンダー論。シニア人材戦 力化の課題、介護離職問題、男性の育休取得や女性の管理職登用の課題などをテーマに取り組む。近著に『等身大の定年後』(光文社新書)。
転職や定年退職を見据えたとき、40代、50代が身に付けるべきなのは汎用性のある「ポータブルスキル」だ。本特集では、いま「稼げるスキル」を徹底解説する。
定年後を見据え、40〜50代が押さえておきたいポイントは「スキルの習得および維持向上」「複数のキャリア選択肢の設計」「人脈づくり」の3つだ。
まずスキルは、ポータブルスキルと、付加価値のある高度な専門スキルを磨いておきたい。ポータブルスキルとは会社や業種、職種が変わっても通用する能力のことで、情報収集・分析力や、課題設定・計画立案力、対人関係の能力などを指す。社会人の基本的なスキルだが、改めて学び直すことが重要であり、かつ難しい。
社内スキルに埋没しない意識を
社内だけで通用する、派閥や人間関係を背景とした処世術、根回し力などに上書きされ、基本スキルが低下している人が多いのだ。これでは転職だけでなく、再雇用も厳しい。まず日々の業務の中で、意識して自分の仕事ぶりを点検してみる。そうすると、自分に不足しているものが見えてくる。
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