開業1年半で閑散「渋谷・道玄坂通」大苦戦の"真因" 建物の造りや動線から大きな問題がある…?

渋谷に誕生した「道玄坂通 dogenzaka-dori」が苦戦している。
「通」とはいっても本当の通りではなく、複合商業施設の名前である。運営元は、ドン・キホーテでお馴染みのパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)。
上層階には首都圏初進出となる「ホテルインディゴ」、中層階はオフィスが入居し、低層階にはドン・キホーテやゴンチャをはじめとする商業施設が軒を並べる。
ただ、どうやらこの建物、特に商業部分について苦戦が続いているようである。フードスタジアム編集長の大関まなみ氏は「大苦戦の渋谷『道玄坂通』で一人勝ちする店の正体」の中で、そこに入る飲食店やドンキの戦略に触れながらその苦境の原因を語っている(ちなみに同施設内でもっとも賑わっているのはタピオカでお馴染みのティーカフェチェーン「ゴンチャ」だそうだ)。
そこでは「ソフト」の面から同施設について語られているが、ここではそれを包み込む「ハード」、つまり建築やデザインのあり方から同施設の苦境の原因を探りたい。
「街と一体化する」ドンキの店舗デザインの妙
さて、同施設がPPIH運営であることは述べた通りだが、そのPPIHの看板である「ドン・キホーテ」の店舗を見ていて、私がいつも感心してしまうことがある。それが「街との一体化」だ。
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