基礎となる知識を効率的に学ぶことができる。
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データ分析のスキルを身に付けたい人にお勧めしたいのが「統計検定2級」である。統計検定は日本統計学会が公式に認定している全国統一の試験で、統計に関する知識や活用力を評価する試験だ。難易度や出題範囲に応じて、さまざまな種類がある。
ビジネスパーソンがデータ分析の知識を高めるためにも、まず目標にしてほしいのが統計検定2級だ。資格を取得するだけでは実務でのスキルは身に付かないが、基礎となる知識を効率的に学ぶことができる。
統計検定2級は「大学の教養課程レベル」の試験として設定されており、基本的な統計学の知識(統計学の基礎、確率モデル、推測統計、線形モデルなど)や、データをいかに活用するのかを学ぶことができる。
合格率は3割程度
統計検定2級で学ぶ知識は、実務でデータ分析を行う際にも役に立つ。例えば、マーケティングにおいては顧客の購買データや市場調査データを分析し、ターゲティングやプロモーション戦略に生かすことができる。営業では過去データを使って売り上げ予測や顧客属性データと成約率の関連を明らかにし、効率的な活動につなげられる。
2級の1つ下の種別である統計検定3級は「高校卒業レベル」の試験であり、あまり難易度は高くない。実際、2021年に実施された統計検定3級の試験では、合格率は7割を超えている。一方、2級は大学の教養課程レベルなので、しっかり勉強しないと合格できない。同じ時期の試験の合格率は3割強である。
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