大苦戦の「おむすび」最終章に"劇薬"投入の危うさ どう描いても終わらせ方が難しすぎる現状

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おむすび
「震災」を真っ向から描くという意欲作ではあったが……(画像:NHK「おむすび」公式サイトより)

主人公・米田結(橋本環奈)の父・聖人(北村有起哉)と祖父・永吉(松平健)の関係修復が描かれた第21週が終わって、いよいよ残る放送は1カ月のみとなった朝ドラ「おむすび」(NHK総合)。

ここまでをざっくり振り返ると、物語は、結が福岡県糸島の高校へ入学する2004年からスタートしました。

序盤から「#おむすび反省会」が活発につぶやかれ…

嫌っていたはずのギャルになり、四ツ木翔也(佐野勇斗)と出会い、プロ野球選手を目指す彼を支えるために神戸の栄養専門学校に入学。結は翔也と同じ会社で栄養士として働きますが、ケガで夢をあきらめた彼と結婚し、さらに長女・花を出産しました。

結は子育てをしながら管理栄養士の資格を取得して病院で働きはじめ、NST(栄養サポートチーム)に抜擢され、さまざまな患者と向き合っています。

その他では、結と突然ギャルになった姉・歩(仲里依紗)の不仲と和解、幼少期に阪神・淡路大震災の被災者となって神戸から糸島への移住、神戸に戻ったあとは地元商店街の人々とのエピソードなどが描かれました。

もともと同作は、「平成元年生まれのヒロインが、栄養士として、人の心と未来を結んでいく“平成青春グラフィティ”。どんなときでも自分らしさを大切にする“ギャル魂”を胸に、主人公・米田結が、激動の平成・令和を思いきり楽しく、時に悩みながらもパワフルに突き進みます!」というコンセプトの作品。

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