プロも溺愛する野田琺瑯「意外なトップ商品」 会社を救ったのは毎日台所に立つ妻だった

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ここ数年は、「菌活」の流行にみられるように、麹ブームなどで発酵食品が見直されており、ぬか漬けの健康効果がテレビや雑誌などでよく特集される。一説によれば、野菜をぬかに漬けると、乳酸菌を始めビタミンやミネラルが多いものでは10倍も増えるそうで、免疫力アップや肥満予防、便通・肌荒れの改善などの嬉しい効果が期待できるという。こうした情報を初めて知り、ぬか漬けライフを開始する若い層も増えているようだ。

無精者でも簡単にできる!

筆者も、「ぬか漬け美人」で人生初のぬか漬けに挑戦してみた。1キログラムの乾燥ぬかと塩水、昆布、唐辛子を混ぜる「ぬか床作り」、キャベツなど水分の多い野菜を漬け、常温で毎日かき混ぜ発酵を促す「捨て漬け」の2ステップをクリアすればOK。

筆者は備蓄品を保管している暗所に置いて3回捨て漬けを行い、9日目に冷蔵庫に入れて本漬けを始めた。この間、2歳半の息子の高熱トラブルで3日間かき混ぜるのをサボったが、問題なくぬか床は完成。無精者の筆者でもできたので、添付の説明書どおりにやればまず失敗はないだろう。琺瑯は落とすと割れる恐れがあるので注意が必要ではあるが、つねにコメや浄水ポットが鎮座するわが家の庫内にもスッキリ収まったし、臭い移りしにくい琺瑯の特性のおかげか庫内はまったく臭わない。

問題は、おいしすぎることか。もともとぬか漬けは好きだが、手作りはやはり鮮度が違うのか、体中に滋養が染み渡るような味わいでやみつきになる。息子は「もっとちょうだい!」と騒ぎ立て、夫も「ウマい」とバクバクたいらげる。「かき混ぜるのは週1で」と考えていたが、家族の要望が強すぎ、結局毎日野菜を仕込みかき混ぜている。

でも、日々冷たいぬかに触れるのも気持ちがよい。土いじりには癒し効果があるというが、それに似たリラックス効果がありそうだ。そして、やはり同社の製品は、デザインが美しいので台所に立つモチベーションが上がる。凛としつつも温かみのあるたたずまいにうっとり。不思議なことに、使っているとなんだか自分が「丁寧に暮らしている人」になったような錯覚に陥ってしまう。

キュウリやナスなど定番野菜も美味しいが、善子さんがイチオシするのはブロッコリーの芯やエリンギ。筆者も漬けてみたが、絶品なのでオススメだ。いろいろな野菜を漬けることもおいしいぬか床を作る秘訣らしい。「ぬか床は、それぞれの人の手で育ち、変化するもの」と善子さんは話す。「わが家の味」を育てていく楽しさも魅力のひとつだ。

最近ではジップロックなどで作る人もいるようだが、開封口が劣化したり、破れて中身が飛び出たといった声も聞く。ぬか床をじっくり育てたい人は、「ぬか漬け美人」のようにしっかりとした作りのモノを選んだ方がいいだろう。

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