「子育てに疲れた人」に試してほしい3つの視点 「見ざる」「言わざる」「聞かざる」を実践する

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子どもは、親の見ていない学校などの家庭外では、親の想定を超えてしっかりやっているものです。また、子どもは外で頑張っている分、家では休息してエネルギーチャージを必要としているので、ダラダラすることはよくあります。子どもの一挙手一投足が見えてしまうのは仕方ありませんが、親は自分のことに集中できるように日常のあり方を変えたり、仕組んでみたり、部屋を移動してみてください。子どものことをよく見てしまう傾向が強い人は、子どもを“見ない”状況を意図的に作り出してみてください。

(2)「言わざる」の実践~指示・命令・脅迫・説得をやめる

「言わざる」は「見ざる」と連動しています。つまり、見てしまうから言いたくなるということです。そもそも見ていないなら、言うこともありませんから。しかし、実際は完全に子どもを見ないということはありえません。そこで、仮に見ていても、次のようなことを言わなければ問題はありません。

「指示・命令・脅迫・説得」

この4つは子どもに言ってもまったく効果がないどころか、言えば言うほど、ますます親子関係を悪化する言葉です。では、どのようにすればいいのでしょうか。

例えば次のような例をみてみましょう。

ゲームの時間も守らず、宿題をやらないケースでは、親は「ゲームはもう終わりでしょ! 宿題やりなさい」というNGワードをよく使います。しかし、そのような言葉によって子どもが行動することは極めて稀です。では、何と言えばいいでしょうか。

子どもが行動するようになる魔法の言葉を期待するかもしれませんが、残念ながらそのような言葉ではありません。それは「何も言わない」ということです。もちろん言わないだけでなく、態度にも示しません。眉間にシワを寄せたり、にらむなどはもっての外です。

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