大谷選手と契約「お~いお茶」アメリカ進出へ本気 すでに大谷効果、ベッツ選手「ぼくも飲んでみようかな」

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伊藤園のECサイト(日本語)では、1本100円程度のペットボトル茶のイメージを変える商品も投入した。

375ミリリットルの瓶入り「お~いお茶」で、特別に栽培された厳選茶葉を使用した「べにふうき」と「宇治玉露」(各1本)が2本セット1万800円(税込み)で販売中だ。広告にはベッツ選手を起用してブランド価値向上も図る。

伊藤園
2本セットで1万800円する「べにふうき」(左)と「宇治玉露」(©伊藤園)

顧客の世代交代もしていきたい

成熟市場である国内茶系飲料における伊藤園の残された課題は何か。

「若い世代、特に20~30代の取り込みです。現在、緑茶飲料の主な愛飲者は40~60代となっています。お~いお茶に商品名を変えた年(1989年)に20歳だった方も50代半ばになられました。昔ながらのお客さまを大切にしつつ世代交代もしていきたいと考えています」(安田氏)

マーケティングや商品開発の現場では「ロングセラー商品は顧客とともに年をとる」という言葉もある。これを払拭するためにさまざまな手法で訴求していく。

「伊藤園は長期ビジョン『世界のティーカンパニー』に向けた取り組みの中で『世界で飲まれている茶を進化させる』も掲げています。グローバル市場では、まずは緑茶や日本茶の存在を知っていただき、飲んでいただくきっかけが大切。販売が拡大したら現地生産もしていきたいと考えています」(同)

そこで二刀流復活といわれる2025年の大谷選手やドジャースの活躍に期待するのだ。

3月18日に東京ドームで行われるシーズン開幕戦「シカゴ・カブス対ロサンゼルス・ドジャース」を待ちわびるのはスポーツファンだけではない。

高井 尚之 経済ジャーナリスト、経営コンサルタント

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たかい なおゆき / Naoyuki Takai

学生時代から在京スポーツ紙に連載を始める。卒業後、日本実業出版社の編集者、花王情報作成部・企画ライターを経て2004年から現職。「現象の裏にある本質を描く」をモットーに、「企業経営」「ビジネス現場とヒト」をテーマにした企画・執筆・講演多数。近著に『なぜ、人はスガキヤに行くとホッとするのか?』(プレジデント社)がある。

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