大谷選手と契約「お~いお茶」アメリカ進出へ本気 すでに大谷効果、ベッツ選手「ぼくも飲んでみようかな」

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ただし、年間販売数4億ケースを超える(飲料総研調べ)茶系飲料は人気ブランドも多い。

緑茶では「生茶」(キリン)もあれば、ブレンド茶の「爽健美茶」(日本コカ・コーラ)や「十六茶」(アサヒ飲料)もある。伊藤園が強い「健康ミネラルむぎ茶」にも「GREEN DA・KA・RA やさしい麦茶」(サントリー)や「やかんの麦茶」(日本コカ・コーラ)がある。紅茶では「午後の紅茶」(キリン)が人気だ。

さらに人口減少、少子高齢化という問題もある。食品業界を取材すると時々出てくる「ストマックシェア」という言葉は、日本全体の胃袋が縮小する中での戦いを示す。

アメリカへの緑茶輸出は拡大

そこで国内市場を大切にしつつ、まだ開拓余地の大きい海外市場、とくにアメリカを攻略するのが伊藤園の戦略なのだ。アメリカで販売本数を伸ばせばブランド発信力も高まる。

2023年に発表された日本貿易振興機構(JETRO)のレポートによれば、「日本から米国に輸出される農林水産物は2022年に1939億円となり、過去最高を記録した」。

内訳では「アルコール飲料(268億円)、ぶり(222億円)、ソース混合調味料(105億円)、緑茶(105億円)の順に多い」と明記されている。ちなみに2019年の緑茶は65億円だった。

「緑茶は認可基準が厳しいFDA(アメリカ食品医薬品局)から『ヘルシー』と認められるようになりました。また、抹茶に対する関心も高まるなど、日本茶全体に追い風が吹いています」(安田氏)

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