大谷"二刀流復活"で見えてきた「前人未踏の数字」 「ケガさえしなければMVP」との呼び声も高いが

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二刀流を再開することで打席数が減ると予想されてはいるが(写真:はりぼー/PIXTA)
ドジャースへの移籍1年目にして、念願のワールドチャンピオンに輝いただけでなく、2年連続でMVPの勲章をも手にした大谷翔平選手。ワールドシリーズで負傷した左肩の影響も気になるところですが、「二刀流」も復活すると見られる今季は、いったいどんな活躍を見せてくれるのでしょうか。
大谷選手を長年取材している野球専門Webメディア「Full-Count」小谷真弥記者、スポーツニッポンの柳原直之記者、「日本語版公式「MLB.JP」の村田洋輔編集長の3人の共著『大谷翔平とMLBを100倍楽しむ本 2025年版』から、一部を抜粋・編集して解説します。

負傷後も強行出場した大谷の「真意」

小谷真弥(以下、小谷) ワールドシリーズ第2戦の7回2死走者なしの場面。四球で出塁していた大谷選手は二盗を試みたのですが、スライディングした際、左肩を亜脱臼(関節唇断裂)してしまった。

このようなケガをする可能性があるからですが、北海道日本ハムファイターズ時代の栗山英樹監督は、大谷選手にはほとんど盗塁をさせなかった。

大谷選手はスライディングするとき、グラウンドにつけるのは必ず左手。右手は大きく挙げた状態で滑り込んでいます。二刀流をやっているからこそ、どんなときでも右手をかばう意識が強いのだと思います。左肩の亜脱臼はアクシデントでしたが、右肩ではなかったところは不幸中の幸いでした。

村田洋輔(以下、村田) 脱臼したシーンだけを見ると、そのあとの出場は厳しそうだと感じました。でも少しでも動ける可能性があるなら、大谷選手だったら出場し続けるんだろうな、と。

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