大谷"二刀流復活"で見えてきた「前人未踏の数字」 「ケガさえしなければMVP」との呼び声も高いが
大谷選手自身が右肘手術からのリハビリを2019年に1度経験していることはかなり大きいですね。
柳原 左肩のケガがなくても、投手としての復帰は開幕戦では難しいと思っていました(年明けにデーブ・ロバーツ監督が二刀流解禁は5月頃だとコメント)。
小谷 右肘手術からの復帰当初は球数が制限されるのが通例なので、ドジャースは二刀流復帰への準備にはかなり慎重になると思いますね。
村田 大谷選手は1度目のリハビリ経験を踏まえ、万全の準備、対策をしてくるはず。ドジャースとしてもワールドシリーズまで1年間で何イニング投げさせるという制限を設け、そこから逆算してシーズンの起用法を考えていくでしょうね。
小谷 このオフにレッドソックスへ移籍したウォーカー・ビューラー投手は、2022年のシーズン途中に2度目のトミー・ジョン手術を受けました。
2024年の春季キャップではブルペンでガンガン投げていましたが、開幕ロースターではなかった。4月にマイナーの試合で投げ、メジャーに復帰したのは5月。シーズン16試合の登板ながらワールドシリーズにも登板した。
ワールドシリーズ連覇に向けて大谷投手を起用することを考えれば、ドジャースは同じようなスケジュールでやらせるのかなと予想はしています。
村田 普通に考えれば、右肘手術明けで投手としていきなり成績を残すことは難しいですし、二刀流再開によって打撃成績が落ちる可能性もあります。
でも、2024年の活躍がそうであったように、常識的な範囲の予想がまったく通用しない選手ですから。成績が大きく落ち込むことはないんじゃないかな……。昨年の活躍を見て、あらためてそう思いました。
「10勝・40本」なら4度目のMVPも
村田 投手としては5月くらいに復帰して、昨年のスキーンズ投手のようにシーズン130イニングで防御率1点台のような投球をするかもしれません。投手を再開しても、意外と盗塁は減らないかも。