大谷選手と契約「お~いお茶」アメリカ進出へ本気 すでに大谷効果、ベッツ選手「ぼくも飲んでみようかな」

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ドジャースは昨年のワールドシリーズを制覇し、今季はチーム補強も積極的。大谷選手、ムーキー・ベッツ選手、フレディ・フリーマン選手のMVPトリオも健在だ。1月に東京都内で行われた発表会には、ベッツ選手が登壇。持ち前のトーク力で会場を盛り上げた。

伊藤園
1月21日に都内で開催された「『お~いお茶』×『大谷翔平選手』新PROJECT MLB×MLB東京シリーズ/LAドジャースとの新契約発表会」には、ムーキー・ベッツ選手がサプライズ出演した(©伊藤園)

紅茶が強い海外における日本茶の現状

MLB選手にとって「日本茶」とはどんな存在なのか。

「MLBにはアメリカ出身だけでなく中南米系の選手も多く、まだ日本茶は浸透していません。ただ、試合開始前に大谷選手が緑茶を愛飲する姿を見たベッツ選手は『ぼくも飲んでみようかな』と話すなど、選手の間で話題となるよう関心を高めたいと思います」(安田氏)

シリコンバレーのIT企業経営者の間では、緑茶が「美味しくてヘルシー」という声も上がる。飲むとアタマがすっきりする“クリエイティブサポート飲料”とも聞くが、そうしたクールな存在として訴求したいのだろう。

もともと海外は「紅茶が主流」と聞くが、現状はどうか。

「イギリス東インド会社からの歴史が長く、世界の紅茶市場規模は2023年に244億米ドル(1ドル=150円換算で3兆6600億円)という調査結果もありました。一方、緑茶などの茶系飲料を好むのは中国をはじめとする東アジアが中心で、まだ市場規模は小さいです。

また、経済が発展した国では健康志向もあって紅茶も無糖化が進んでおり、日本茶に砂糖を入れて飲むような東南アジアの国でも以前ほど砂糖を入れなくなりました」(同)

伊藤園は2001年にニューヨークに現地法人を設立(2021年にテキサス州ダラスに移転)するなど海外では四半世紀の歴史がある。地道に拡大してきたが販売本数は日本市場よりひとケタ少ないのが現状だ。

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