本誌では23年、24年と2年連続で主要業界のビジネスモデルを解説する「もうけの仕組み」特集を組んだ。第3弾である今回は、『会社四季報 業界地図 2025年版』(小社刊)に掲載されている56業界をピックアップし、具体的な企業名を登場させながらサプライチェーンの構造を解説していく。
2つの図解で“見える化”
仕入れ先や顧客が誰で、どの程度の規模の取引があるかを知っていれば、冒頭のような事態が発生した際、どこがボトルネックとなり、影響がどんなところへ連鎖的に波及していくか、その方向感覚をつかむことができる。
しかし、そうした情報は秘匿性が高い。決算資料で主要な取引先と金額を開示している企業もあるが、それは少数派だ。サプライチェーンの構造を分析しようとしても簡単にはいかないのが現状だ。
そこで今回は2つの手法で図解を試みた。1つは下図のように、四季報記者の知見を基に、川上から川下まで関連主要企業を図にする方法だ。
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