どの産業と、どれだけ取引をしているのか。家計や法人への販売はいくらぐらいあるのか──。通常ではなかなか見えない取引関係を、主要36業界を事例に、産業連関表を使って図解した。

(写真:njproductions / PIXTA)
企業がどこからどれだけ調達しているか。そしてどこに販売しているか。本特集では会社四季報記者が日頃の取材や産業連関表を基に、56業界のサプライチェーンを“見える化”した。
工作機械|客先は修理や設備投資、輸出と好バランス
「モノをつくるための機械」を生産、ファナック(6954)やDMG森精機(6141)が著名。調達は数値制御装置など電子応用装置、鋼材などが主。また他製造業よりも賃金など粗付加価値の比率が高い。販売先の需要は、産業部門(修理など)、輸出、設備投資に当たる固定資本投資とバランスがよい。

半導体|台湾からの輸入、中国への輸出が多い
産業競争力を左右する半導体を製造・販売。日系はキオクシアHD(285A)やルネサスエレクトロニクス(6723)が有力だが、台湾からの輸入、中国への輸出が多い。調達は電子部品や電子回路などが主で、信越化学工業(4063)のシリコンウェハーなど。装置産業のため、減価償却費等の比率が高め。
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