原材料価格やエネルギー費用の高騰、賃金の上昇が、あらゆる業界のサプライチェーンの持続性を揺るがしている。

(写真:y.uemura / PIXTA)
企業がどこからどれだけ調達しているか。そしてどこに販売しているか。本特集では会社四季報記者が日頃の取材や産業連関表を基に、56業界のサプライチェーンを“見える化”した。
システム開発(情報サービス、ソフトウェア)

システム開発から業務用やゲームのソフトウェアまで含み、雇用者数は144万人を超える。NTTデータグループ(9613)や富士通(6702)、スクウェア・エニックス・ホールディングス(9684)が代表格だ。
供給側の投入は経営コンサルタントなどのその他の対事業所サービス、事務職やシステムエンジニアなど労働者派遣サービスが上位に(下図)。システム開発を始める前に機能や工程を決める要件定義でコンサルティング会社を使うケースが多く、人手不足を補うために派遣サービスを活用していることが要因とみられる。
需要側の最大項目が投資なのは、開発したシステムを固定資本に計上していることが理由。家計消費の約3兆円はほぼゲームソフトとみられる。
輸入は外資系ソフトの導入、輸出は海外での日本製ソフト使用の金額を指す。インターネット付随サービスと合わせ、この差額が近年話題の「デジタル赤字」となっている。
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