50歳で早期退職「10年で2億り人」になった投資法 "肉食投資"ではなく、ゆっくりコツコツの"草食投資"

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ビットコインの価格は、その後乱高下。

税金関係が面倒くさくなることもあり、2023年12月に全部売却。買値の2倍ちょっとで売れた。もし2024年11月まで持ち続けていれば、買値の5倍になっていたが、やはりビットコインのことは理解できないままだったので、もう投資することはないだろう。

もう一つ、インフルエンサーの言動に従って、大勢の投資家が殺到する「イナゴ投資」にもチャレンジした。

ある企業の創業会長がツイッター(現X)のインフルエンサーで、PRが巧みだったため、2021年にその企業の株価が暴騰した。6月に1100円台だった株価が10月には5万円台(株式分割があったため、なかったと仮定した金額)にもなった。

ぼくは創業会長の言葉を信じて、8月に投資をして500万円が10月には3000万円ほどになった。

しかし、どう考えても急上昇しすぎ。怖くなって10月に手放した後に株価は大きく値下がりする。2024年11月現在は、ピーク時の10分の1以下になっている。会長が高値を付けた時に持ち株の一部を売却したこともあり、SNSでは高値づかみで損をしたイナゴ投資家の恨み節が多く流れた。

ぼくが他のイナゴ投資家のように失敗せずに売り抜けられたのは運にすぎない。

けれども、かつて自分の運を過信して失敗したことがまた起きないとも限らない。

幸い今回の儲けは手取りでも、FXで失った700万円の3倍近くにもなる。これで一生分の運を使い果たしたと思い、投機は二度としないと誓った。

「レバナス」を大量に購入

もっとも、人間は欲に弱い。

2022年の11月、著名な投資ユーチューバーがレバナスという商品をアピールし、ちょっとしたブームになった。

これはハイテク企業中心の米NASDAQ100インデックスに2倍のレバレッジをかけるもの。コロナ禍でハイテク企業の株価が上昇する中、さらなる儲けをねらったものだ。

レバレッジ2倍なら単純に考えて元の株価が10%上がった場合には、レバレッジのお陰で20%上昇したことになる。多くの投資家が飛びついた。

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