50歳で早期退職「10年で2億り人」になった投資法 "肉食投資"ではなく、ゆっくりコツコツの"草食投資"

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2011年に父が亡くなり、数百万円分の株を相続した。

相続した株は自分の証券口座に入れなければならず、久しぶりに野村証券の口座を開いた。それとともに、ポイ活でSBI証券の口座を作ったこともあり、娘のために資金を増やすべく、そろそろ投資を再開しようかと思った。

ただ、理論もわからず投資を始めて運任せで失敗した前回のことは反省した。

投資関係の本を読み漁り、インデックスファンドというものに投資するのがどうやらベターな投資法らしいということを知った。

このとき、最も参考になったのはアメリカの投資本で、バートン・マルキール著『ウォール街のランダム・ウォーカー 株式投資の不滅の真理』(井手正介訳・日本経済新聞出版)、チャールズ・エリス著『敗者のゲーム』(鹿毛雄二、鹿毛房子訳・日本経済新聞出版)の2冊。

翻訳書ということで読むのに苦労したが、基本的に両方ともインデックス投資がいかにすばらしいかを理論的に紹介している本であり、それに納得したのだ。

ちょうど、民主党政権が終わり安倍晋三氏が総理大臣に返り咲いた。アベノミクスで株価が上昇する気配が漂ってきた。ぼくは2011年の夏過ぎに投資を再開し、さらに自分で記録をつけるようになったのは2012年からだった。

コツコツと資産を増やす「草食投資」

当時の資産は2000万円ちょっと。

アベノミクスで株価が底を打ったのと、娘が生まれてから倹約に努めたこともあり、FXで大損する前の自分史上最高水準まで戻していた。

たまたま、レオス・キャピタルワークスの藤野社長、セゾン投信の中野晴啓社長(現なかのアセットマネジメント社長)、コモンズ投信の渋澤健会長の3人が「草食投資隊」という投資の勉強会をスタートしていた。

投機のような肉食投資でなく、ゆっくりコツコツと資産を増やす草食投資を掲げていた。ぼくも参加し、投資業界のスターともいえる3人に直接教わり、参加者同士でさまざまな意見交換ができた意義は大きかった。

そのころは、投資はまだまだ日陰者。会社で投資をしているなんて公言したらギャンブル狂と思われかねない、という時代だった。

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