「痩せたい!けど"甘いお菓子"も食べたい…」ダイエット中の人が平気で食べている「天然甘味料」の危険な真実

✎ 1〜 ✎ 82 ✎ 83 ✎ 84 ✎ 85
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

これまで『安部おやつ』の発売を記念し、本連載で「人工甘味料」と、「糖アルコール」を含む天然甘味料について述べてきました。

これらの甘味料は低糖質で便利です。

しかし当たり前ですが「砂糖」ではないわけです。甘みを持つけれど、砂糖とは「甘さの質」も「後味」も違う、似て非なるものです。

「質のいい甘み」「質の悪い甘み」がある

私はよく「質の悪い甘み」「質のいい甘み」という言い方をしますが、砂糖を「質のいい甘み」としたら、砂糖の代替品である人工甘味料・天然甘味料は、私に言わせれば「質の悪い甘み」です。

人工甘味料、天然甘味料は1種類で使われることはあまりありません。それぞれのデメリットをマスキングするために、何種類かをかけ合わせて使われることが多いのです。

でも、どれだけ上手にかけ合わせて使っても、やはり「砂糖」にはなれません

砂糖の「純粋な甘さ」こそが万人の好むおいしさだと私は考えています。

ノンカロリーだからといって単純に低糖質の甘味料に置き換えても、「砂糖の独特の物性」がもたらすおいしさにはかないません

代替物を使うより、砂糖を上手に使っておいしいものを作ったほうがよほどいい。少なくとも私はそう信じています。

砂糖は「使い方次第」なのです。

驚くほど簡単! 果物グミ2種(写真:『安部おやつ』より)(写真)

なので、私が長年かけて考案した『安部おやつ』のレシピでは、あえて砂糖を使いながらも、低カロリーで栄養価が高いレシピを厳選しました。

「驚くほど簡単! 果物グミ2種」「かぼちゃたっぷり! 米粉蒸しパン」「みんな大好き『いもだんご』」など、「素材の味」を引き出しているから、砂糖は自然と少なくて済むのです。

かぼちゃたっぷり! 米粉蒸しパン(写真:『安部おやつ』より)

ぜひ砂糖を上手に使って「おいしくて安全なお菓子」を堪能していただければと思います。

みんな大好き『いもだんご』(写真:『安部おやつ』より)
安部 司 『食品の裏側』著者、一般社団法人 加工食品診断士協会 代表理事

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

あべ つかさ / Tsukasa Abe

1951年、福岡県の農家に生まれる。山口大学文理学部化学科を卒業後、総合商社食品課に勤務する。退職後は、海外での食品の開発輸入や、無添加食品等の開発、伝統食品の復活に取り組んでいる。NPO熊本県有機農業研究会JAS判定員、経済産業省水質第一種公害防止管理者を務めつつ、食品製造関係工業所有権(特許)4件を取得。開発した商品は300品目以上。

2005年に上梓した『食品の裏側 みんな大好きな食品添加物』(東洋経済新報社)は、食品添加物の現状や食生活の危機を訴え、70万部を突破するベストセラーに。その他の著書に『食品の裏側2 実態編 やっぱり大好き食品添加物』(東洋経済新報社)などがある。

公式YouTubeチャンネルはこちら

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事