これまで『安部おやつ』の発売を記念し、本連載で「人工甘味料」と、「糖アルコール」を含む天然甘味料について述べてきました。
これらの甘味料は低糖質で便利です。
しかし当たり前ですが「砂糖」ではないわけです。甘みを持つけれど、砂糖とは「甘さの質」も「後味」も違う、似て非なるものです。
「質のいい甘み」「質の悪い甘み」がある
私はよく「質の悪い甘み」「質のいい甘み」という言い方をしますが、砂糖を「質のいい甘み」としたら、砂糖の代替品である人工甘味料・天然甘味料は、私に言わせれば「質の悪い甘み」です。
人工甘味料、天然甘味料は1種類で使われることはあまりありません。それぞれのデメリットをマスキングするために、何種類かをかけ合わせて使われることが多いのです。
でも、どれだけ上手にかけ合わせて使っても、やはり「砂糖」にはなれません。
砂糖の「純粋な甘さ」こそが万人の好むおいしさだと私は考えています。
ノンカロリーだからといって単純に低糖質の甘味料に置き換えても、「砂糖の独特の物性」がもたらすおいしさにはかないません。
代替物を使うより、砂糖を上手に使っておいしいものを作ったほうがよほどいい。少なくとも私はそう信じています。
砂糖は「使い方次第」なのです。

なので、私が長年かけて考案した『安部おやつ』のレシピでは、あえて砂糖を使いながらも、低カロリーで栄養価が高いレシピを厳選しました。
「驚くほど簡単! 果物グミ2種」「かぼちゃたっぷり! 米粉蒸しパン」「みんな大好き『いもだんご』」など、「素材の味」を引き出しているから、砂糖は自然と少なくて済むのです。

ぜひ砂糖を上手に使って「おいしくて安全なお菓子」を堪能していただければと思います。

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