「天然だから大丈夫」というけれど、天然の果物や野菜としてとった場合と、成分だけを抽出・濃縮したものでは、話がまるで違います。
「天然だから大丈夫」は本当なのか?
70万部を超えるベストセラーになった拙著『食品の裏側』でも「添加物の裏側」を詳しく解説しましたが、たとえば100%の純クエン酸をとるのと、レモンに入っているクエン酸をとるのでは、体内に入ってからの消化吸収が全然違います。
レモンには「ビタミン」も入っているし、ほかの「酸味料」「食物繊維」「糖」などいろいろな成分が入っていて、ゆえにゆっくりと消化吸収されるわけです。
たしかに私たちは、果物に含まれる「エリスリトール」については、食経験があります。
しかし、果物の1000倍もの濃度の「エリスリトール」の食経験はありません。
以前の記事でも述べたように、果物や野菜から甘味成分を取り出すときは、化学処理、酵素処理などを施して、甘味度を強くし、なおかつ安定した化合物を作り上げます。
「エリスリトール」だけが問題というわけではありませんが、「天然甘味料」「糖アルコール」だから安心とはいえないと私は考えています。
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