渋谷サクラステージ"閑散"に見る「再開発の現実」 渋谷の再開発はもう失敗してしまった…のか?

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サクラステージのホームページでは、事業者向けに商業施設の募集区画の詳細が公表されている。それによれば、2025年1月現在で募集中の区画は8区画。特にSAKURA サイドの2階すべてと、3階のほとんどがまだ空いている状態である。

テナント募集のホームページ。黄色部分が未入居(ただし、すでに成約済み物件もあり)。SAKURA サイドがかなり埋まっていないことがわかる(サクラステージ公式ホームページより/2025年2月月初時点のもの)

1階部分の路上から見える場所でもテナントが埋まっていなかったりもして、外から見ても寂しい感じは否めない。どうも、「ガラガラ」報道の一因はこの空きテナントの多さによるもののようだ。

まだオープンからそこまで時間が経っていないとはいえ、これはちょっと切ない気持ちになる。

外から大きく見える店舗も、まだ入居が進んでいない(筆者撮影)

庶民的なお店は好調な様子

その一方で、栄えている場所も存在している。

具体的には、マクドナルドや松屋、エクセルシオールカフェやカルディ、東急ストアなど比較的庶民的なチェーンが軒を連ねている。それらの「生活感」のある場所はけっこう人がいるのだ。

例えば、地下の歩道から直通で行けるマクドナルド。センター街のマクドナルドが激混みでそこから流れてきたのだろうか、夜でもしっかり人がいる。

地下通路から直結のマクドナルドには、人がたくさん。無人の外空間との対比がなんともいえない情趣を醸し出す(筆者撮影)
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