胃腸を整え免疫UP、薬剤師おすすめ「大根料理」3つ 今が旬の食材をおいしく食べて健康効果も期待

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同じ環境にいても、感染症にかかる人とかからない人がいるのは、この気の力に差があるからなのです。

したがって、食べすぎ・飲みすぎや不適切な飲食で胃腸を疲れさせてしまうと、感染症にかかるリスクが高まります。早急に胃腸の健康を立て直す必要があるのです。

免疫UP「大根のおすすめの食べ方」

そして身近な食材である「大根」は、胃腸を健康にして、免疫力のアップに役立つ食材の1つです。

『新修本草(しんしゅうほんぞう)』という中国の薬物書のなかでも、「温める性質を持ち、粉末にして服用するか、煮て食べれば、おおいに気の流れを整え、消化を促し、未消化物の排出を促し、人を健康にする」と記されているように、胃腸薬としての働きを持つとされています。

同書にはまた「根、葉いずれも、生でもよく、煮てもよく、漬け物にするのもよい。野菜のなかでもっとも利益があるもの」とも書かれています。

それだけ薬効の高い食材なのです。

おすすめの食べ方①大根おろし

まず、「胃腸が疲れているな」と思ったときに食べていただきたいのが、「大根おろし」です。大根の代表的な料理である大根おろしは、最も身近な消化薬です。

大根にはでんぷんを分解するアミラーゼ(ジアスターゼ)という消化酵素が含まれています。胃腸の働きを助けて、胃もたれや胸やけなどの症状を抑えます。「からみもち」で知られるように、もちも大根と一緒に食べると、胸やけがしにくいです。

イソチオシアネートは大根の辛味成分で、すりおろして空気に触れることで発生します。大根おろしが辛いのは、このイソチオシアネートによるものです。

イソチオシアネートは抗酸化作用があり、肝臓の働きを助けて解毒作用を高めますが、揮発性のため、時間が経つと失われてしまいます。成分を効率的に取り入れるには、食べる直前にすりおろして、すぐに食べるのがよいでしょう。

大根には抗酸化作用のあるビタミンCも多く含まれます。火を通すことで減ってしまうので、ビタミンCを破壊せずに摂るのであれば、大根は生で食べたほうがいいです。

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