「フリーランスと会社員」成し遂げる仕事の決定差 会社を辞める前に思い出すべき「5つの恩恵」

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会社に属するということは、社会的信用を得られやすいというのも大きなメリットです。

「大きな仕事」ができるチャンスが多い

そして、信用があるからこそ、受けられる仕事というものもあります。大きな仕事になればなるほど、受注側はリスクを考えます。それは、仕事の規模が大きくなればなるほど、失敗したときの損害も大きくなるからです。

当然「なにか想定外のことが起きたらどうする?」「新しいものが必要になったときにどうする?」と考えます。そのときに、1人ですべてに対応しなければならないフリーランスに頼むよりも、複数人で対応できる信用のある会社に頼むほうがリスクは少ないと考えるのは、当然なことです。

以前クライアントから、1人で経営している個人事務所に依頼したとき、相手が急に入院してしまい、データがもらえずに仕事が止まり、とんでもないことになった話を聞いたことがあります。

そのため、どうしてもこの人に頼みたいというオンリーワンな技術を持っている人は別かもしれませんが、大がかりな仕事は、なにかがあったときに代わったり助けたりできる人員がいる会社のほうに回ってくる可能性が高いのではないでしょうか。

会社は「ともに戦える集団」、というのが私の持論ですが、チームのメンバーがいるということが、どれほど心強いことか。困ったときには相談でき、大変な仕事が回ってきたときには、協力して乗り越えていける仲間になります。

もっといえば、まだ仕事に慣れないときは、同僚たちはさまざまなアドバイスを与えてくれる相談役に、先輩たちはアドバイザーにもなってくれます。

私は、困ったときには助け合い、お互いに切磋琢磨して、強みを磨いていける仲間がいることが会社の最大の強みだと思っています。

設備設計の仕事は、建物の空間を快適に生活や仕事ができる環境に整える仕事です。まさに、建物に命を吹き込む仕事。その空間でなにも感じずに過ごせるということは、快適だからなのです。

そうした理想を叶えるのは容易なことではありません。設備設計の基本となる電気の知識、機械の知識、建築基準法、消防法など法規に関する知識、そして、一般的な意匠や構造の知識が集結してはじめて、理想とする快適な空間をつくり出すことができるのです。

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