東南アジアで「日本の改造車文化」が人気の理由 マレーシア版の東京オートサロンの熱狂

例えば、HKSは、東京オートサロン2024で発表した車両販売事業「THE HKS」のプロモーションとして、日産「GT-R」をベースにしたコンプリートカー「THE HKS GT-R R35 MY24 NISMO Dimension:Z」を展示。ちなみに車両価格は日本円で1億1000万円という設定だが、会場では多くの相談を受けていた。

また、オリジナルのワイドボディキットを装着したR35型GT-Rを展示していた、クールホールディングス代表の片岡さんにも話を聞くと、「東南アジアでも事業展開していますが、とくにマレーシアは好調です。トヨタの『アルファード/ヴェルファイア』の人気が高く、現地代理店の協力もあり、それらの車種向けとなるホイールやエアロがよく売れています。最初はホイールが人気になり、その後にエアロパーツに注目が集まるようになった印象ですね。マレーシアは、クルマをかっこよく仕上げるドレスアップの人気が高いので、メイドインジャパンのエアロパーツなども積極的に展開していきたいですね!」と語ってくれた。そんな片岡さんは、メインステージでのトークショーにも参加したが、その人気がすさまじかったのも印象的だった。

ちなみにマレーシアでアルファードの新車価格は54万8000リンギットなので日本円で約1915万円、ヴェルファイアは44万8000リンギットなので約1565万円と非常に高価。さらにオプション装備や諸経費を含めれば、乗り出し価格は2000万円を超えることもあるだろう。
日本でいえば、スーパーカーも手に入る価格設定だ。そんな高級車といえるアルファード/ヴェルファイアが街中でたくさん走っており、人気の高さはもちろん、富裕層の多さにも驚かされた。そこに日本のアフターパーツメーカーがビジネスチャンスを感じるのもうなずける。
日本に似ている?マレーシアのクルマ事情

また、マレーシアは東南アジアでは珍しく、「プロトン」と「プロドゥア」という国産自動車メーカーを有する国でもある。そのため、街中ではプロトンとプロドゥアのクルマが多く走っているのだが、実はこの2メーカー、日本との関係も非常に深いのだ。
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