東南アジアで「日本の改造車文化」が人気の理由 マレーシア版の東京オートサロンの熱狂

特徴としては、日本車をベースにしたカスタムカーが主体ではあるが、タイではトヨタ「ハイラックス」やいすゞ「D-MAX」などのピックアップトラックの人気が高く、そういった車種の出展が多いことだ。さらに現地ではドラッグレース(約400mの直線をいかに走り抜けるかを競うレース)が人気で、首都バンコク近郊には専用コースがある。そのためか、エンジンを改造してハイパワーに仕上げたマシンも多く展示されている。
マレーシアオートサロンについて

一方のマレーシアオートサロンは、2023年からスタートした、比較的歴史の浅いイベント。初開催となった第1回では3日間でのべ9万人を超える来場を記録し、入場待ちで長蛇の列ができるほど大盛況だった。第3回となる今年は、8月8~10日の3日間で開催が決定している。
マレーシアオートサロンの特徴は、東京やバンコクに比べると規模は小さく、自動車メーカー主体の2つに比べ、地元のショップやユーザーカーの展示が中心という違いがある。

また、タイやマレーシアで開催されているオートサロンには、近年ではビジネスチャンスと捉え、日本のアフターパーツメーカーも積極的に参加している。
昨年開催された東京オートサロン・クアラルンプール2024には、総合アフターパーツメーカーの「HKS」や「トラスト」をはじめ、エンジンパーツメーカーの「東名パワード」、駆動系メーカーの「OS技研」、エアロパーツを中心に展開している「クール」、そのほかチューニングショップの「トップシークレット」などが参加し、各社ともに代表が現地入りするなど気合が入っていた。
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