東洋経済オンラインとは
ライフ #井手隊長のラーメン見聞録

真夏に6時間行列「人気ラーメン店」の意外な解決策 記帳制も試したが「来ない客」が多数発生して…

10分で読める
  • 井手隊長 ラーメンライター/ミュージシャン
2/6 PAGES
3/6 PAGES
4/6 PAGES
5/6 PAGES
6/6 PAGES

TableCheckとしても行列を完全に否定しているわけではない。

あくまで、お客さんの新たな選択肢を作るということが目的だった。道路に一般道と高速道路があるように、お客さんが好きなほうを選べる形を作り上げるのが、サービスの目指す理想の形だった。

「この形であれば“集客が減る”というリスクがありません。通常のルートを残しながらご活用いただけるのがポイントです。

お店のニーズに合わせて柔軟に手数料の価格を変えることもできますし、ピーク時間だけ予約制にすることも可能です。これからもお店に合わせて使いかたはさまざまになっていくと思います」(谷口社長)

手数料の中から一部はお店にフィーとしてバックしているのも、このサービスのポイントだ。ラーメンの価格がなかなか上げられない中、新たな収益源として活用してもらうことも考えたいと谷口社長は言う。

行列店ならではの悩みも、ビジネスの中で解決されていくべきだ

筆者としても、行列店が抱える問題は、なかなか難しいと考えていた。

この味を求めて、多くの人が訪れる(筆者撮影)
『できる人だけが知っている 「ここだけの話」を聞く技術』(秀和システム)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

近隣から行列に対するクレームが来て閉店を余儀なくされる店は実は少なくないし、そうでなくても早朝から整理券を配布することや、記帳台を設置する労力も馬鹿にならない。

しかし、そんな悩みを公に明かすのも憚られるし、なにより、本当に来てほしい、熱量の高い客が遠慮する可能性もある。

そんななか、少しずつ導入され始めている予約サービス。お客さんだけでなくお店の悩みをも解決し、負担を軽減してくれるのは、ビジネスの効能のひとつだ。

ラーメンを愛する者として、少しでも店主たちがお店を運営しやすい世界になっていくことを願っている。

【もっと読む】「苦情で閉店→大行列店」47歳・つけ麺店主の格闘 つけ麺日本一「YOKOKURA STOREHOUSE」の流儀 では、栃木県小山市にある大行列店に密着。「働きたくなる店」を目指した末の、チーム一丸の経営について、ラーメンライターの井手隊長が詳細にお伝えしている。
この連載の一覧はこちら

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ライフ

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象