TableCheckとしても行列を完全に否定しているわけではない。
あくまで、お客さんの新たな選択肢を作るということが目的だった。道路に一般道と高速道路があるように、お客さんが好きなほうを選べる形を作り上げるのが、サービスの目指す理想の形だった。
「この形であれば“集客が減る”というリスクがありません。通常のルートを残しながらご活用いただけるのがポイントです。
お店のニーズに合わせて柔軟に手数料の価格を変えることもできますし、ピーク時間だけ予約制にすることも可能です。これからもお店に合わせて使いかたはさまざまになっていくと思います」(谷口社長)
手数料の中から一部はお店にフィーとしてバックしているのも、このサービスのポイントだ。ラーメンの価格がなかなか上げられない中、新たな収益源として活用してもらうことも考えたいと谷口社長は言う。
行列店ならではの悩みも、ビジネスの中で解決されていくべきだ
筆者としても、行列店が抱える問題は、なかなか難しいと考えていた。
近隣から行列に対するクレームが来て閉店を余儀なくされる店は実は少なくないし、そうでなくても早朝から整理券を配布することや、記帳台を設置する労力も馬鹿にならない。
しかし、そんな悩みを公に明かすのも憚られるし、なにより、本当に来てほしい、熱量の高い客が遠慮する可能性もある。
そんななか、少しずつ導入され始めている予約サービス。お客さんだけでなくお店の悩みをも解決し、負担を軽減してくれるのは、ビジネスの効能のひとつだ。
ラーメンを愛する者として、少しでも店主たちがお店を運営しやすい世界になっていくことを願っている。
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