話しかけたらアプリが連携「Galaxy S25」の新AI 検索結果を自動的にカレンダーに登録できる

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こうした機能は、AIが秘書的にふるまうことから「AIエージェント」と呼ばれる。では、Galaxy S25シリーズに採用されたアプリ連携やAIセレクトなどの新機能は、どの程度実用的に使えるのか。2月14日の発売に先立ち、実機を触ってそれぞれの機能を確かめてみることができた。その利便性や、使い方のコツなどを解説していきたい。

話しかけるだけでアプリ同士が連携する

2024年から、AndroidへのGemini搭載が始まっているが、その用途はどちらかといえば疑問に思ったことを聞くのが一般的だった。Gemini以前から提供しているGoogleアシスタントの機能を取り込み、家電のコントロールなどはできるようになったものの、使いどころは限られていた。Galaxy S25では、そのGeminiの役割が広がる。

サムスン電子とグーグルが目指したのは、AIエージェントとして動作することだ。その一環として、Galaxy S25に搭載されるGeminiは、アプリをまたがった操作を実行できるようになった。ネットで検索した結果を「Samsung Notes」というメモアプリに保存したり、Googleマップで調べた情報をメッセージアプリで家族や友だちに送ったりといった複雑な操作もこなせる。

対応しているのはグーグル純正アプリの一部や、サムスン純正アプリの一部。例えば、「来月あるMWC(モバイル関連の国際見本市)のスケジュールをカレンダーに登録して」と言ったところ、Geminiがネットからその情報を探し出し、カレンダーアプリに自動でそれが登録された。

スケジュール登録
MWCの予定を調べてカレンダーに登録するような指示を出したところ、検索結果が自動的にスケジュールとして登録された(筆者撮影)

同様のことを手動でやろうとすると、それなりに手間がかかる。検索でMWCのサイトを探し出し、それを開いたあと会期を確認してからカレンダーアプリを立ち上げ、件名と日付、時間などを入力しなければならない。Galaxy S25であれば、サイドキーを長押しして、Geminiに話しかけるだけだ。予定の登録が、大きく簡略化された。

また、「今日の予定を〇〇〇〇(家族の名前)に送って」と命令してみたところ、カレンダーアプリに登録されていた予定を抽出して、メッセージの下書きが作られた。メッセージ送信の場合は、最後にユーザーが送信ボタンを押す必要があるため、間違っていた場合は文面を修正できる。これも、アプリの起動やコピペの手間を省くのに役立った。

Geminiのアプリ連携はGalaxyの純正アプリであるSamsung Notesにも対応しているため、検索で調べたことを保存しておくといったこともできた。一例を挙げると、「Galaxy S25の仕様をGalaxy S24と比較して、それをSamsung Notesに保存して」と言ってみたところ、スペックや特徴をまとめたメモが作成された。後で読み返したいときに、役に立ちそうだ。

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