「この年は琉球大学の図書館にこもって、毎日10時間ほど勉強をしていました。シェアハウスで知り合った人に英語・社会・数学の名講師がいて、Skypeで勉強を見てもらっていました。
その方は名古屋大を出られたプロの家庭教師で、勉強の進度やわからない数学の問題をLINEで送ったらいつも15秒ほどで返事が来ました。『わからないことがすぐわかるようになった』というのは受験勉強をするうえでとても大きかったですね。
あとは琉球大学で知り合った医学部の人が、駿台大阪校で京大出身の英語講師、竹岡広信先生から教わった経験があり、竹岡先生の勉強法を僕にも教えてくれました。僕も竹岡先生の参考書を揃えて頑張りました」
前期16単位、後期4単位と授業を犠牲にしてひたむきに受験勉強に打ち込んだ彼は、頑張った甲斐もあり、京大入試実践模試で京都大学文学部のC判定を取ります。
「つらいときは、京大か早稲田の校歌を歌って頑張っていた」と当時を振り返るけいちゃんさんは、共通テストも84%で合格射程圏内の成績を確保。京都大学文学部に出願し、押さえで早稲田大学教育学部の一般C方式、早稲田大学スポーツ科学部の共通テスト利用を受験します。
京大は不合格に終わる
感触も十分に臨んだ京大受験でしたが、残念ながらこの年も合格最低点から13点差で京大は不合格。合格した早稲田の2学部から教育学部生涯教育学専修を選択し、入学を決めました。
「早稲田も行きたい大学でしたが、京大まで本当にわずかな差だったので悔しかったです。実はこの年、情報交換したり、一緒に勉強もしていた琉球大医学部で仮面浪人していた友達が、無事京大の医学部に入ったんです。もう1浪しようかとも思ったのですが、その子に『(けいちゃんさんが)2浪して受からなかったら、次も難しい』と言ってもらったのをよく覚えています」
大学に入ってから文学部に転部したけいちゃんさんは、現在、早稲田大学の2年生として、楽しい大学生活を送っています。
彼に浪人してよかったことを聞いたところ、「間違ったことをしていたことに気づけたこと」、頑張れた理由については、「行きたい大学があったから」と答えてくれました。
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