357円「日本のチョコレート」がじわり人気の理由 旬の果物を使った「日本の四季」がコンセプト

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

そのためにカギとなるのが知名度アップだ。

バレンタイン時期限定の「アムールストロベリーパフェ」(1980円)。チョコレートがしっかりと使ってあり甘いが、ソースやジュレなどさまざまな食感のいちご味がキリッと引き締めている(撮影:今井康一)

ひとつには種類数が多いあまり、ブランドと結びつく、ビジュアル的なインパクトが足りないのかもしれない。海外のブランドの例だが、「フェレロ ロシェ」はブランドは知らなくても「丸くて金色のチョコ」のイメージは強く、脳裏にパッと浮かぶ。

同じく丸いチョコレートのリンツは、色とりどりのキラキラしたチョコがどっさり盛られた売り場のイメージがまず浮かんでくる。

これらを考えると、可能性があるのが、看板商品のパレショコラを使った方法ではないだろうか。例えば自由が丘店ではバレンタイン時期、2つある壁面のうち1つをパレショコラが埋め尽くし、その種類の多さをビジュアルで伝えている。

さらなる知名度アップのために

あとは看板商品の中でも、最もそのブランドらしさを伝える定番商品をつくる手もある。

広報担当におすすめを聞いたところ、ビターチョコにナッツ類、ドライフルーツをトッピングした「マンディアン ノワール」とのことだ。

パレショコラが埋め尽くす壁面(撮影:今井康一)

「ベルアメール」のブランド名はフランス語で「美しい苦味」。

ナッツ類の歯応え、コク、ドライフルーツの甘酸っぱさを、ビターなチョコがバランスよく包み込んだ同品は、確かにブランドの顔といえるかもしれない。

土台のチョコレートの配合やトッピングの組み合わせでさまざまな味わいが楽しめるのが、パレショコラの魅力(撮影:今井康一)

多様さの魅力とともに、1つの商品でものづくりの姿勢をしっかりと伝える。さらなる知名度アップのためには、このあたりにヒントがありそうだ。

圓岡 志麻 フリーライター

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

まるおか しま / Shima Maruoka

1996年東京都立大学人文学部史学科を卒業。トラック・物流業界誌出版社での記者5年を経てフリーに。得意分野は健康・美容、人物、企業取材など。最近では食関連の仕事が増える一方、世の多くの女性と共通の課題に立ち向かっては挫折する日々。contact:linkedin Shima Maruoka

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事