357円「日本のチョコレート」がじわり人気の理由 旬の果物を使った「日本の四季」がコンセプト

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認知度はまだまだ低いものの、商品のデコラティブな見た目が特徴的だ。

商品数は常時100種類をラインナップし、バレンタイン時期には加えて100種類が発売されるという。運営するジェイ・ワークスによれば「バレンタイン限定品はシーズン中にほぼ完売する」(広報担当)ほどの人気なのだ。

その理由は、まずひと目で引きつけられてしまうデザインにありそうだ。例えば2025年バレンタイン商品の中には、まるでアクセサリーのようなチョコレートも。そのほか、いちごを模した大胆かつファンシーなデザインのチョコレートも目を引く。

看板商品は「パレショコラ」だ。「さまざまな味を楽しんでもらえるように」と、直径6cm、厚さ6mmと、ちょうど1回で食べ切れるほどの量の板チョコとして開発された。土台となるチョコレートの種類のほか、ナッツやドライフルーツなどのトッピングを変えた豊富な種類が魅力で、常時30種類が販売されている。

看板商品のパレショコラは一律357円。土台は機械で生産されているが、トッピングは1枚1枚手作業で行われている(撮影:今井康一)

四季折々を体現するチョコレート

ブランドが生まれた2003年に発売され、ブランドの知名度を引き上げた商品だという。

また日本の四季に合わせたチョコレートづくりをコンセプトに、旬の果物などを積極的に使っている。例えば毎年春に発売されるのが、桜の花びらをモチーフに使った商品。夏季にはスイカを取り入れた商品を発売したこともある。

なお、旬の果物ではないが、「フルーツポップ」「フルーツパレショコラ」など、果物を使った商品も、味や形状でブランドを特徴づけている。

このように、日本らしさを取り入れていることが、ベルアメールの強みの一つだといえるだろう。

「フルーツポップ」(6個入り2808円)。アップル、ストロベリー、マスカットなどのフルーツジュレ入り(撮影:今井康一)
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